「せめて自分チのファミリーなら迷惑もかからないだろうと思ったのに………」
ツナは自分の考えの浅はかさにもう何度目か知らない後悔をしていた。
とりあえず他人よりはまだ頼めるかと獄寺、山本、ヒバリを呼び、すんませんリボーン様がああ言うんでお手数ですがどなたか協力して頂けませんか、と言ったらば

直後その場で戦争が勃発してしまった。

「テメエはすっこんでろー!」
「悪いがこればっかりは譲れねー」
「君達、邪魔だよ」
ドカーンバキーンガスガスッと実に暴力的な音を立てて彼等は先ほどから1時間も休み無しで争っており、立会人のリボーンとツナは茶を啜りながらそれを眺めていた。
「ううっ、いたそー」
「そろそろ屋敷が壊れるな………」




しかしツナは疑問に思う。
自分がその立場になったら、そりゃあ確かに違和感はある。将来子供が大きくなれば色々支障が出てくるかもしれない、けれど。
「そんなに嫌がらなくてもねえ………皆子供嫌いかな?」
「………」
「精子提供って、そりゃ着床するまで何度も面倒だけど、一回一回は試験官にチョチョッとの量で十分なんでしょ?後苦労すんの俺じゃん」
「あいつらはそういう意味で争ってんじゃねえと思うぞ」
「は?」
「ちょっとな………俺の言い方に語弊があったかと」
「はぁぁ?」